1 はじめに
爽やかなペパーミントグリーンの着物を見た時の衝撃、感動、でなかなか鋏を入れられませんでした。
しみもあり、ほどくと縫い代に入っていた部分と表の部分が多少色違いになっていました。まあこれも本物の証拠。化学染料は色変わりしませんが、自然の物の草木染は変化があります。その変化も楽しみながらのアンティークだし、味と言えますね。
でも洋服にしてしまうと気にならなくなるのが不思議なところ、これが妙味 醍醐味でしょうか。
2 裁つ
では作っていきましょう。着物1枚から2枚出来ましたよ。手前が前見頃2枚 向こう側が後ろ部分でこれのみで出来てしまいます。すべて(前、裾、衿周り)端を三つ折りで始末なので簡単に出来ます。
肩を縫う
前見頃を合わせて縫い、縫い代を三つ折りし、ミシンでステッチをかけておきます。ここが衿の中心です。
角のところに接着芯を貼り、縫い代に切り目を入れておきます。
向こう側から肩、接着芯と接着芯の間は後ろ衿ぐり、肩になります。
後ろ見頃をつける
衿・前見頃と後ろ見頃を合わせて縫います。(肩・後ろ衿が一気に付きます)
後ろ見頃(肩)の縫い代で前見頃部分を折り伏せ縫いします。
後ろ見頃の布の縫い代2㎝ 前見頃の布の縫い代1㎝にしてくるみます。(アイロンで折り目をつけると楽に出来ます)
脇の縫い代をアイロンであらかじめ三つ折りに折っておくと楽です。
脇を縫います。
前後身頃を袖口を残して縫い、割って三つ折りしぐるりにステッチををかけます。(袖部分もぐるりと縫う)
3 角の作り方
あとは周りぐるりと三つ折りぐけをします。それで出来上がりなのですが、難関の角があります。ただ折るだけだとかさばるので額縁を覚えておくと良いですね。
出来上がりの支点(両方のぶつかったところと先)を裏から合わせて細かく縫い、縫い目に沿って1㎝ほど縫い代を残して切り取ります。ひっくり返して出来上がりです。
始末はふっくら感を残したかったので手でまつりました。
4 アップリケの作り方
丸くくり抜いた布をしつけ糸2本でぐし縫いし、型紙を入れて絞ります。アイロンをきっちりかけてから型紙を抜きます。糸を止めて出来上がりです。
5 まとめ
シミはアップリケ、ピンタック、ヒダなどを使って隠します。デザイン性も増してさらに面白くなります。
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初めまして。
祖母の絽の紋付がでてきました。こちらのベストブラウスをつくりたいと思いましたがいかんせん初心者同様なので質問させてください。
*前後身頃の幅は反物幅そのままですか?
*前後身頃の丈はどのぐらいでしょうか 後ろ身頃のほうが短いようにみえますが写真の奥に写っているせいかなとも思いましたが。
*前身頃に縫ってある(はいである)肩の部分の寸法はどれぐらいでしょうか
おいそがしいのに申し訳ありませんがよろしくお願いいたします