布の割り振り
男物長襦袢でした。透け加減が絹の一番糸で作られていることを表しています。ふわふわでつるつるです。
ここで一番に考えるのは布をどう置こうか、ということです。これは東海道五十三次を図案化したものと思われます。広重とありましたから。
肩にかけた時に柄がさかさまにならないようにと思って中心で剥ぎました。
2点目は残り布を使って羽織裏だった布と合わせてみました。
縫い方
縫い跡の穴がありました。いろんな補修方法があります。それも楽しみの一つです。
ピンタック
着物は直線で縫うことが多く、これも耳に平行に縫い跡があったのでそこが隠れるように表からつまんでピンタックをとりました。(表からミシンで縫うだけです。)
アイロンは平ごて(縫ったまま一度アイロンをかけること)折ってアイロンとアイロンがけが出来あがりを左右します。ていねいにしっかりとかけましょう。特に角はていねいに。
開き口
開き口を中心の所を7~8㎝開けて左右端に向かってミシンをかけます。(たるみを端に逃します。)
耳をしっかり揃え、寸法も輪の方から図り印付けをしてください。
角の始末
端は大事です。ゆがみもありますので布目を気にしながら印を付けます。(横糸を1本抜いて布目を通すと安心です。)角は縫い代を少し三角に切り落としました。
仕上げ
開き口をコの字とじをします。アイロンで仕上げをして出来上がりです。
まとめ
ストールを作るにもいろいろと注意する点があったかと思いますが、一度飲み込むと全てに共通ですのでこの中の一つでもという気持ちで作ってみると良いと思います。それがマイ技術となっていきますので。
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