夏物着物について 夏物とは6月15日から8月いっぱい着る着物とされています。透ける着物で帯、帯揚げ、帯締めもそれに類します。 透ける着物とは絽、紗を言います。絽は横縞に織られている布で仕立てられています。紗とは下の2点の作品のようなものを言います。絽は正式な時に着る着物(例えば色無地、喪服など)に対して紗はおしゃれ着、…
制作前の準備 芯を抜いてみたらしっとり縮緬のような風合いで柔らかい布地、それと赤の色味が好きで、これはブラウスにしたらとひらめき早速作ることに。名古屋帯は30×360㎝ 前見頃は布地を横に使って裁ちました。後ろ見頃は丈分しか残らず縦地にして留袖の布を剥ぎました。足りない時は同じような性質の布を持ってきて併せます。 &n…
アンティーク留袖について 昔は着物は年代によって全体の柄行きが違いました。 若い人は大きめの柄を豪華に 中年は少し華やかに 晩年の方は裾模様を上品に小さめに柄付けしました。 そんな日本人の心遣い とても粋だと思いませんか?若い人に花を持たせる 年配の人は控えて見守る そんな奥ゆかしい心が好きです。 今回の作品 留袖と聞…
アンティーク着物(アンティークきもの)とは 昭和初期以前に作られた着物(和服)のうち、特に状態の良いものを指す。 大正ロマンや昭和モダンと呼ばれる花柄や幾何学模様、アール・デコを意識したデザインなどが近年のレトロブームで再評価されている。アンティーク着物は日本人が日常的に着物を着ていた頃に制作されたものであり、縫製や染…
2013年に作った名古屋帯からショルダーバックです。抽象画のような柄、色合いの良さに惹かれ出来た作品です。 このような複雑な柄が出来てしまう日本の技術は素晴らしいです。眠らせておくのはもったいないと誰しも思うことですね。これは耳をそのままに使いました。輪にしただけです。底は別布を挟み込みました。入れ口は帯の別の部分を同…
帆前掛けについて 藍染である。文字が入っている。 手の柄が独特。地厚である。木綿である。インパクトがある。などなど 帆前掛けで出来た作品は存在感たっぷりです。大好きな素材です。 タブに蚊帳のリング(白)を使いました。前の飾りに古布藍型染めを少々、おかめの手作りの飾りを下げでみました。 藍と柿渋染はよく合いますね。 ショ…
名古屋帯について ●九寸名古屋帯 お太鼓の部分はふつうの帯巾で、胴に巻く部分は方は半巾になっていて芯が入っています。 略礼装などにも使える格の高い織りの帯から、街着や普段着用の染の帯(塩瀬・縮緬など)まであり、いずれにもお太鼓柄、六通、全通などの柄付けがあります。(半巾というのは半分の巾という意味で30㎝の半分で15㎝…
男物浴衣の反物からのリメイク とっても素敵な作務衣上下が出来ました。既製品も手軽で重宝しますが手作りは格別。着てもらう人の笑顔が浮かびます。 作り方は洋裁とほぼ変わらなく作ることが出来ますが、肩山の所と衿先の始末が難しいかなと思います。 肩山は急カーブになるため、そこの箇所のみ多めに寸法を取ることが大事、衿先は衿先の位…
子ども用アンティーク浴衣と昔の着物の胴裏からのリメイク 現代は胴裏はほとんど白ですが昔は赤が多いです。赤からピンクになり白になったのだと聞きました。品物も綿、絹とあり絹は紅絹(もみ)と呼ばれています。 私はこの紅の色が好きでたまっていく一方の強烈なこの布をいつかデビューさせたいと思っていました。アクセントに三角に折った…
浴衣のリメイク 普天王と書いた文字見えますか。これはお相撲さんから頂いたものなんだけどと言っていただいた新反でした。 色も良し、柄も力強い蝶の模様(蝶は高く舞い上がるという縁起の良い文様です) 大切な布達、仕上がってみるまでどんなものになるかわかりません。裁つという作業は見切り発車の状態でのスタートとなります。いつもそ…