喪服からのリメイク 上質の縮緬の喪服の反物でした。地厚でしっとり重みのある絹です。とっても鋏が入れられず数年が経過。すでに自分の喪服、親族の喪服はある。もういらない。ということで一大決心のリメイクとなりました。 絹はドレープが綺麗に出ます。絹の特徴です。 黒一色も寂しいかなと思い、石持ち(紋を染める白抜きの所)にアップ…
布の合わせ方 どうしても半端に残る布が出ます。片づけてしまいたいけれど布の組み合わせに大変で時間をとられます。 材質、色、柄と色々考えなくてはならず、出しては合わせ、しまっては又出す。の繰り返し・・・ で、私の場合は 材質はなるべく同じ素材 例えば縮緬と縮緬、綸子と綸子など 色合わせに困ったら無彩色で合わせる。黒、白、…
こちら北海道は寒い風が吹いてきて長袖の時期がきました。最近流行しているこの形。 たっぷりの身幅とゆったり袖はどんな体型の方にも合い、シルエットも綺麗です。作るのも袖山も無くてとても楽です。リメイクをしてみたい方にお奨めしたい形です。 ドルマンスリーブについて ドルマンスリーブとは、袖ぐりが深く、袖口に向かって細くなって…
夏物着物について 夏物とは6月15日から8月いっぱい着る着物とされています。透ける着物で帯、帯揚げ、帯締めもそれに類します。 透ける着物とは絽、紗を言います。絽は横縞に織られている布で仕立てられています。紗とは下の2点の作品のようなものを言います。絽は正式な時に着る着物(例えば色無地、喪服など)に対して紗はおしゃれ着、…
制作前の準備 芯を抜いてみたらしっとり縮緬のような風合いで柔らかい布地、それと赤の色味が好きで、これはブラウスにしたらとひらめき早速作ることに。名古屋帯は30×360㎝ 前見頃は布地を横に使って裁ちました。後ろ見頃は丈分しか残らず縦地にして留袖の布を剥ぎました。足りない時は同じような性質の布を持ってきて併せます。 &n…
アンティーク留袖について 昔は着物は年代によって全体の柄行きが違いました。 若い人は大きめの柄を豪華に 中年は少し華やかに 晩年の方は裾模様を上品に小さめに柄付けしました。 そんな日本人の心遣い とても粋だと思いませんか?若い人に花を持たせる 年配の人は控えて見守る そんな奥ゆかしい心が好きです。 今回の作品 留袖と聞…
アンティーク着物(アンティークきもの)とは 昭和初期以前に作られた着物(和服)のうち、特に状態の良いものを指す。 大正ロマンや昭和モダンと呼ばれる花柄や幾何学模様、アール・デコを意識したデザインなどが近年のレトロブームで再評価されている。アンティーク着物は日本人が日常的に着物を着ていた頃に制作されたものであり、縫製や染…
2013年に作った名古屋帯からショルダーバックです。抽象画のような柄、色合いの良さに惹かれ出来た作品です。 このような複雑な柄が出来てしまう日本の技術は素晴らしいです。眠らせておくのはもったいないと誰しも思うことですね。これは耳をそのままに使いました。輪にしただけです。底は別布を挟み込みました。入れ口は帯の別の部分を同…
帆前掛けについて 藍染である。文字が入っている。 手の柄が独特。地厚である。木綿である。インパクトがある。などなど 帆前掛けで出来た作品は存在感たっぷりです。大好きな素材です。 タブに蚊帳のリング(白)を使いました。前の飾りに古布藍型染めを少々、おかめの手作りの飾りを下げでみました。 藍と柿渋染はよく合いますね。 ショ…
名古屋帯について ●九寸名古屋帯 お太鼓の部分はふつうの帯巾で、胴に巻く部分は方は半巾になっていて芯が入っています。 略礼装などにも使える格の高い織りの帯から、街着や普段着用の染の帯(塩瀬・縮緬など)まであり、いずれにもお太鼓柄、六通、全通などの柄付けがあります。(半巾というのは半分の巾という意味で30㎝の半分で15㎝…