絞りの入った錦紗(きんしゃ)と呼ばれる着物でした。 柔らかくて軽く身体に馴染みの良い着物です。肩は直線縫いの簡単なもの。 スカート部分は何枚か繋ぎ合わせ布を筒状にしたものを肩部分と中表にはいで出来上がりとなります。 絹はすべり、やわらかいのでミシンはかけずらいです。しつけをこまめにしたり、耳を上手に利用すると良いでしょ…
紬について 紬糸で織った着物のこと。 紬の一般的な特徴として、糸の太さが不揃いな節のある糸で織るため、粗剛で光沢に乏しいものですが、絹織物独特の底光りのあり渋さがあり、地質、染色が堅牢で、着るほどに肌に馴染む性質を持っています。(小林豊子着物学院教本より) 着物には染の着物(正式な時に着ることが多い)と織り(おしゃれ着…
胴裏について 袷(あわせ)仕立の着物や長襦袢の裏布のことです。裾(すそ)回しの上部につけますが、男物は通し裏にすることが多いです。(マイペディア検索より) 茶色の布が胴裏でした。広幅の部分もありました。色味の良いこげ茶でまとまってあったので使ってみることにしました。前見頃で使い足りないところは日本手拭の柿渋で染めたもの…
絣について 絣(かすり)は、織物の技法の一つで、絣糸(かすりいと)、すなわち前もって染め分けた糸を経糸(たていと)、緯糸(よこいと、ぬきいと)、またはその両方に使用して織り上げ、文様を表すものである。(ヤフー検索より) 糸の状態の時に染め分けしてからそれを織り上げ模様を出していく大変地道な作業の織物です。丈夫な為、作業…
喪服からのリメイク 上質の縮緬の喪服の反物でした。地厚でしっとり重みのある絹です。とっても鋏が入れられず数年が経過。すでに自分の喪服、親族の喪服はある。もういらない。ということで一大決心のリメイクとなりました。 絹はドレープが綺麗に出ます。絹の特徴です。 黒一色も寂しいかなと思い、石持ち(紋を染める白抜きの所)にアップ…
布の合わせ方 どうしても半端に残る布が出ます。片づけてしまいたいけれど布の組み合わせに大変で時間をとられます。 材質、色、柄と色々考えなくてはならず、出しては合わせ、しまっては又出す。の繰り返し・・・ で、私の場合は 材質はなるべく同じ素材 例えば縮緬と縮緬、綸子と綸子など 色合わせに困ったら無彩色で合わせる。黒、白、…
こちら北海道は寒い風が吹いてきて長袖の時期がきました。最近流行しているこの形。 たっぷりの身幅とゆったり袖はどんな体型の方にも合い、シルエットも綺麗です。作るのも袖山も無くてとても楽です。リメイクをしてみたい方にお奨めしたい形です。 ドルマンスリーブについて ドルマンスリーブとは、袖ぐりが深く、袖口に向かって細くなって…
夏物着物について 夏物とは6月15日から8月いっぱい着る着物とされています。透ける着物で帯、帯揚げ、帯締めもそれに類します。 透ける着物とは絽、紗を言います。絽は横縞に織られている布で仕立てられています。紗とは下の2点の作品のようなものを言います。絽は正式な時に着る着物(例えば色無地、喪服など)に対して紗はおしゃれ着、…
制作前の準備 芯を抜いてみたらしっとり縮緬のような風合いで柔らかい布地、それと赤の色味が好きで、これはブラウスにしたらとひらめき早速作ることに。名古屋帯は30×360㎝ 前見頃は布地を横に使って裁ちました。後ろ見頃は丈分しか残らず縦地にして留袖の布を剥ぎました。足りない時は同じような性質の布を持ってきて併せます。 &n…
アンティーク留袖について 昔は着物は年代によって全体の柄行きが違いました。 若い人は大きめの柄を豪華に 中年は少し華やかに 晩年の方は裾模様を上品に小さめに柄付けしました。 そんな日本人の心遣い とても粋だと思いませんか?若い人に花を持たせる 年配の人は控えて見守る そんな奥ゆかしい心が好きです。 今回の作品 留袖と聞…